多数の応募作品の中から選出された国際平和映像祭2022ファイナリスト10作品を発表します!9月18日長崎開催、国際平和映像祭2022では、全作品の上映と監督登壇&審査会を開催します。
国際平和映像祭2022 ファイナリスト10作品
『Backflow to the junction』(筒 tsu-tsu/学習院大学/日本)
1997年1月25日に誕生した作者が、世界中の同一生年月日の人物と出会い、演じる。本作には、2021年10月NYでの活動が収められている。性別や、国籍、人種や宗教などを超えた最も多様性あるコミュニティがあなたにも、既に、存在している。
プロフィール:幼時より修する日本舞踊から得た「筒」という身体感覚をもとに、演技を用いたパフォーマンス作品や映像作品を制作している。”誰かになる”という行為を繰り返すことで、何にも置き換えることの出来ない交差点(=筒)を立ち上げる。
『メイク・ア・ウィッシュ』(アンドレア・コラッツァ/パドヴァ大学/イタリア)
メイク・ア・ウィッシュは、戦争から逃れてきたウクライナの人々が直面する劇的な状況への考察です。
プロフィール:私は2001年2月12日生まれで、ベネチアに住んでいます。 私はいつも、人生との関わり方に困難を抱える人々のことを考えてきました。 私のプロジェクトで、私は彼らを助けようとし、アートを使って人々の意識を高めようとしています。
『戦争はゲームじゃない』(チュンフー・ウィリアム・パン/香港恒生大学/香港)
作品全体は抽象的なトーンで、アスキー技法を使用。戦争は不条理で非合理だからだ。抽象的なもので不条理と戦わなければならない。作品にはおもちゃの兵隊や戦車が登場する。おもちゃは壊れるだけだが、実際の戦争では人が殺される。戦争はゲームではない。私の伝えたい唯一のメッセージである。
プロフィール:2003年港生まれ。 幼い頃からビジュアルアートを愛すアーティスト。
現在はクリエイティブ・コーディングとニューメディア・アートに力を注いでいる。 また、映像の力を信じている。
『みんなが幸せに暮らせる日のために。』(山脇 優亜/工学院大学附属高等学校/日本)
以前から改善が求められているアフリカの貧困問題。今回はマラウィ共和国のスザという町の子供、先生、地域の方、ボランティアの方などが状況を伝えてくれた。話を聞いて、できることは何か、みんなが自分なりに考えた。
プロフィール:工学院大学附属高等学校インターナショナルコースの高1女子6名。海外を知る賀真夏あゆみ、しっかり者の原島歩花、ポジティブな舛田麟、頼りになる山崎美優、積極的な劉シカン、そして監督の山脇優亜。6人で力を合わせ初の映像制作に取り組んだ。
『五肢の体』(イーファン・リ/中央大学校/中国)
想像したのは、深刻な環境汚染によりすべての人間が突然変異を起こした未来の世界。COVID-19、核放射線、霞のために人類は変形し始める。滅亡を避けるため、私たちは異形の存在を受け入れ始める。以来、一見平和な世界の人々は普通の人を見たことがない。本作を通じて、すべての人に世界を守る意識を喚起したい。
プロフィール:中国・上海生まれ。幼少期のある体験がきっかけで、映画の物語を思いつく。韓国映画が好きで、韓国へ留学。この2年間は環境問題や世界の問題に関心を持つようになった。今後は仲間と共に創作活動を続け、人々の心を癒し、人類に警鐘を鳴らすような作品を作りたいと考えている。
『無題~型にはめない支援のあり方~』(島田 拓空也 /関西学院大学/日本)
世界的に評価される陶芸作品を作るしんちゃん(41)。彼は自閉症を抱えながらも、陶芸に出会うことで才能を開花させた。その環境を整え、最も近くで支えてきた、支援員の池谷正晴氏(90)の話を通して、障害者への支援のあり方を提起するドキュメンタリー映像作品。
プロフィール:広島県三原市出身。2019年に大学の授業でドキュメンタリー映像制作に触れる。その後は自主制作を続け、2022年の第10回新県美展では共同監督として制作した「祖父母と辿る戦争の記憶」が大賞に選ばれた。
『消えたロシア語』(村上 真惟/上智大学/日本)
恵比寿駅でロシア語表記が消された。乗客のクレームが原因だった。ロシアとウクライナの戦争。自分に関係ないと思っていないだろうか。私が通う大学にロシア語学科がある。毎日、彼らは何を考えロシアを学ぶのか。明らかになったのは未だに偏見や差別が残る現実だった。
プロフィール:上智大学文学部新聞学科3年。水島宏明教授のゼミでドキュメンタリー制作を学ぶ。東京オリンピック・パラリンピック2020にボランティアとして参加する自身を撮影した作品『曇天五輪』は地方の時代映像祭、東京ビデオフェスティバルでのW受賞となった。
『ツムグ』(小川 貴士/国立成功大学/日本)
台湾先住民ルカイ族の王女として生まれた芸術家エレンさん。創作をする中で故郷とのつながりに気づくが、その故郷は災害により消失する。「ルカイの未来に出来ることは何か。」彼女の作品作りの原動力に迫る。
プロフィール:名古屋出身。国立成功大学で政治学を学んだ後、世界中を旅してアジア文化の有形・無形の側面を探求。最新作は台湾の原住民族の文化に焦点を当て、それを構成する要素が、過去と現在の世代の間に強い絆を生み出すのにどのように役立っているかという作品。
『繋がり』(ウンジン・ムン/多摩美術大学/韓国)
見知らぬ土地で見慣れた出会い、ここにはいかなる障壁も存在しない。
線路で偶然在日韓国人(リョンオク)に出会った韓国人留学生ナヒ。
育ってきた環境、思想など多くのことが違っていたが、二人はお互いに親しみを感じるようになる。
プロフィール:生年月日 : 1994年12月1日。国籍 : 韓国。2019 ソウル芸術大学(韓国)卒業 。2023 多摩美術大学(日本)卒業予定。
『「小さな国 大きな未来」小国町が考える本質的なSDGsとは』(山脇 竜馬/熊本学園大学/日本)
近年SDGsという言葉が本来の持続可能性の意味とは相反しブームのように広がったことでSDGsウォッシュやサステイナブル疲れという造語が生まれている現代社会に疑問を感じ小国町の姿を見て今一度本来の意味を見つめ直して欲しいという想いを込めて制作しました。
プロフィール:鹿児島県出身22歳。学生として地域経済を学ぶ傍ら、地域や社会に潜在化された課題を少しでも解決できるコンテンツ創りをしています。
映像制作は自分にしかできない創造を目に見える形にしたいと思い、大学2年時から独学で始めました。「綺麗なもの映す」よりも「どんなもの」を「どんな切り口」で映すかを大事にして制作活動をしています。
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