去年のUFPFF 国際平和映像祭 2011にエントリーした吉本涼さん(当時学生)が、長編ドキュメンタリー映画『手のなかの武器』を完成させ、活発に動き始めました。インタビューをご紹介します。
●UFPFF 国際平和映像祭 2011はどこで知りましたか?
知り合いに、ボランティアスタッフとして関わっている学生が居たので、その人のSNSを見て知りました。
●UFPFF 国際平和映像祭 2011にエントリーしてみた感想は?
もともとエントリー用に作品を作る予定は無かったので、急遽制作した作品だったのですが、いろいろな方にご覧頂いたのはとても良かったです。震災後にも作品制作を続けるきっかけにもなりました。
●卒業後にドキュメンタリー製作をしたそうですがどんな作品でしょうか?
若者の復興支援ボランティアに焦点を当てた作品です。もともと自分も被災地に赴き、何が出来るか分からないけれども、何かしたいという思いを持っていました。そのような中で、私自身も瓦礫撤去等を行いながら、そこで出会ったボランティアがどのような思いを持って被災地を訪れているのか。また地元の方がボランティアに対してどのような思いを持っているのかという事をドキュメントしました。この作品を見る事を通じて、外部の人間が被災地に関わるきっかけを与えられればと思っています。
●その作品は上映会はこれまでどれほど実施したのでしょうか?反応は?
2012年の春に渋谷の劇場にて公開し、初回は満員。次回もほぼ満員近くのお客様にご来場いただきました。その後は、東京大学、一橋大学などで上映会を開催するほか、北海道や福岡。海外ではドイツのハンブルグでも上映をさせて頂いています。「自分と同世代で復興支援に関わっている人がいると知って、自分も何かやりたいと思った。」「テレビでは伝わらない被災地のリアルな状況が伝わってきた。被災地に実際に行った人に初めて会った。」等、多く有難いご感想を頂いています。
●その作品の自主上映会は開催できますか?
はい。当方にご連絡いただけましたら基本的にいつでも上映可能です。私も可能な限り上映に立ち会わせて頂き、お話しさせtもらいます。
●これからも映像制作を続けるのでしょうか。また今後の予定は?
現在は、After 3.11 Film
Festivalという映画祭を立ち上げ、代表を務めています。3.11後に行動を起こした多くのプロ・アマのクリエイターの方々が制作された作品を見せる事を通して、多くの方々が3.11後の生き方について考え、行動を起こすきっかけとなればと思っています。メンバー募集も行っていますので、是非学生の皆さんにもこの映画祭に関わってもらいたいですね。次回作についてはまだ未定ですが、映像を通して被災地との関わりを持ち続けたいと思っています。
プロフィール
吉本涼(よしもと りょう)
1988年大阪生まれ
After 3.11 Film Festival 代表
武蔵野美術大学卒。学生時代より劇映画、ドキュメンタリー、アニメーションなどを制作。震災以後は被災地にてドキュメンタリー映画『手のなかの武器』を制作し、全国各地で上映活動を行う。
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