去年開催のUFPFF 国際平和映像祭2011のグランプリ及び地球の歩き方賞をダブル受賞して、世界一周7ヶ月の旅に旅立った製作者の一人、重田 竣平さん (慶應義塾大学法学部) に、受賞後についてインタビューしました。
『CROSS ROAD』慶應義塾大学 環境情報学部 武井裕亮 / 法学部 重田 竣平
●UFPFF2011はどこで知りましたか?
『CROSS ROAD』監督の武井が、大学の先輩から聞きつけてきました。実施要項を見て理念に共感し、自分たちのメッセージを発する場として素晴らしいと思い、エントリーさせていただきました。
●UFPFF2011にエントリーしてみた感想は?
もともと長編で作るつもりだったので、いかに5分以内にメッセージをまとめるか?ということについてメンバーでたくさん議論しました。わかりやすく伝えることで切り捨てられてしまうものと、逆に詰め込みすぎることで伝わりきらないものがあります。
2011年の夏は映像を見るのも嫌になるくらい制作メンバーで話し合い続けましたが、その過程で得たものは一生の宝物だと思っています。そして結果として大賞と地球の歩き方賞をいただき大変光栄に思いました。
●一言で表現することは難しいでしょうが、UFPFF2011グランプリ賞品を使って世界一周旅行、7ヶ月の旅をしてみていかがでしたでしょうか?
こういう機会を頂かない限りは一生成すことのなかったことだと思っています。多くの国の人の暖かさに触れた旅でした。多くの固定観念や思い込みを覆された旅でもありました。また機会があれば一生のうちにもう一度世界一周旅行に行きたいです。
●その旅で再訪問したカンボジアドキュメンタリーはどんな想いで作ったのでしょうか?
UFPFF国際平和映像祭2011に提出した『CROSS ROAD』の5分版と後に発表した33分版は、Webや審査会で多くの人にご覧いただくことができました。しかし、そこに映し出されていたものは、カンボジアのタサエンという村のたったひとつの側面のたったひとつのストーリーでしかない、という想いが制作メンバーの中に強く残っていました。タサエンはもっと多彩な魅力を放つ村で、もっと私達にたくさんの示唆を与えてくれる場所だと確信していたので、もう一度長い尺で作り直すことを決めました。
UFPFF2012で発表させて頂いた『ワンダーランド』をご覧いただいて、紋切り型(正義が悪を倒すことで訪れる)ではない平和を、完成型ではない現在進行形としての平和を、そして見かけ上ではなく内面的な平和を感じ取っていただければと思って作りました。
●今後この作品の上映会は開催していきますか?
まず、11月22日(木)に関内ホールにて、上映が決定しています。詳細は後日Webにて発表いたしますので、ぜひお気軽にお越しください。その後の上映会も企画中です。
●これからも映像制作を続けるのでしょうか。また今後の予定は?
これからもどのような形であれ続けていきます。今後はUFPFF2011,2012で出会った学生のみなさんと一緒にアクションを起こしていくことができたらと考えていますが、予定は未定です。
まずは『ワンダーランド』を応援宜しくお願いいたします。
ありがとうございました。
重田竣平ー プロフィール:
1990年東京生まれ、慶應義塾大学法学部3年。2011年よりドキュメンタリー映像の制作を開始し、編集を務めた第一弾となる『CROSS ROAD』の5分版がUFPFF国際平和映像祭2011でグランプリおよび地球の歩き方賞を受賞し、2011年末より世界一周の旅に出る。
Comments are closed.