国際平和映像祭2024でファイナリストに選出された9作品を発表します。
ファイナリスト作品は、9月16日にヒューマントラストシネマ渋谷で開催される国際平和映像祭2024で上映されます。当日、学生監督が作品に込めた思いを伝えます。ぜひご参加ください。
『Various』
監督:加藤 照陽 (拓殖大学第一高等学校/日本)
僕は野菜が好きなので、野菜達の世界を舞台に、独特の世界観を作り上げました。メッセージはありふれた物かもしれませんが、観てくれた人の心に響く作品になっていたら嬉しいです!
プロフィール:
ふつーーーの高校生です。普通の高校生なりに、自分が作ってて楽しくて、皆が好きだと言ってくれるような作品作りをしています。マイブームはオムライス作りです。
『女神の記憶』
監督・脚本・撮影・編集:ベル・アッシェール(シェンカー・カレッジ/イスラエル)
エグゼクティブ・プロデューサー:ライラ・ピエチョトゥカ
先史時代の女神文化の研究から生まれた短編アート作品。平和、女性のエネルギー、自然へのホスピタリティといった価値を奉げる文化。同じ源に立ち返ることを奨励する現代のムーブメントの影響を受けており、古代の女神文化の価値観を視覚的に解釈。
プロフィール:
グラフィック・モーション・デザイナー、ビデオ・エディター、ディレクターです。リサーチとコンセプトが原動力であり、世の中のためになるメッセージを扱うのが大好きです。
『She became a poet』
監督:古賀野々華(早稲田大学/日本)
この映画の主人公は鎌倉に住む93歳の文(ブン)さんだ。彼女は広島で核攻撃を経験した後、詩人になった。広島、長崎への核攻撃から79年経った今も世界のどこかで戦争は続いており、核の脅威は増している。日々私達の手元から平和がどんどん遠のいていっているような気がする。そもそも私達は平和に対して明確な答えを持っているのだろうか。平和を叶える方程式や道筋がないからこそ、小さな声に何かヒントを見出したい。この映画はそんな実験的な作品でありアクティビズムだ。
プロフィール:
福岡県大牟田市出身のジャーナリスト・ドキュメンタリー監督。高校時代に留学したアメリカの街が、偶然にも原爆の開発地だった。この経験をきっかけに核問題に関心を抱くようになり、アメリカ社会と核について研究を進める一方で、核をテーマにした複数のドキュメンタリー作品を制作している。2024年2月に公開予定のNetflixドキュメンタリー映画『核兵器と冷戦』では、アシスタントプロデューサーを務める。日本だけでなく、世界を舞台にした制作・発信活動に力を注いでいる。
『Last Piece of Peace』
2Dアニメーション制作:高 梓聆(世新大学/台湾)
未来、AIが自我意識を持ち、人類との間で戦争が勃発した。時が経つにつれ、戦争の痕跡は自然に覆われていった。老いた戦士たちは再びロボットと出会い、憎しみを捨てることを選び、犠牲によって得られた平和を共に見届けた。
プロフィール:
私たちは台湾の世新大学から来たアニメーション制作チームであり、既存の技術とアニメーション制作に対する情熱を駆使して、このAIに関するアニメーション作品を一年半かけて共同制作しました。
『Home Immigration』
監督:稲垣晴菜(ベルゲン大学/日本)
Home Immigrationは、モノが人間の家に入る際に通過する「入国管理局」である。入国審査官は、家に入るべきかどうかを常に判断し、誰が歓迎され、誰が歓迎されないかをそれぞれに告げる。
プロフィール:
1996年神奈川県生まれ。2022年よりノルウェーに留学し、ベルゲン大学デザイン修士課程Visual Communicationで映像制作を学ぶ。
『男子校生として性と向き合う』
監督:ユウキ アオ 共同制作者:青山空弥(慶應義塾大学/日本)
中高一貫の男子校、私立本郷中高には社会部という部活がある。日々社会課題について向き合っている。彼らは肉体的な男性性を持つ者のみが集まる男子校という環境で自分とは、性別とは何かを何度も捉え直そうとする。
プロフィール:
2001年生まれ
2023年シドニー大学ビジュアルアート学部留学
慶應義塾大学総合政策学部在学中
観察することが好きで、写真や映像作品を中心に制作をしている
『9月21日』
監督:ラーマン・ブルハニ(アフヴァーズ開発高等学校/イラン)
この映画は、戦争が戦争の子どもたちの魂、身体、未来、そして夢に与える影響について描いている。
プロフィール:
俳優
作家
短編映画監督
『ロルフおじいちゃん』
監督:ヤコブ・オスマン(KASK & コンサバトリウム/ドイツ)
亡くなったナチスのじいちゃんなら、今のガザについて何て言うだろう?ドイツ人の罪の意識は深い。そして今日、ドイツはイスラエルへの最大の武器供給国のひとつであり、この状況をより複雑にしている。僕のナチおじいちゃんは死んでしまったし、もうそのことについて話すこともできないから、この短編を作った。
プロフィール:
ヤコブ・オスマンは映画学生であり、ドキュメンタリーやフィクションの短編映画を監督する作家でもある。また、ストリート写真にも興味を持ち、短編小説集も出版している。
『セカンドハンド』
監督:マルト・E・ケマル
プロデューサー:スレイマン・クリッチ(ハチ・ベイラム・ヴェリ大学/トルコ)
戦争で足と娘を失い、悲しみと怒りに満ちた父親が、戦争に抗議するために、亡くなった娘が生きている間に買ったが履けなかった靴を中古市場で売る。
プロフィール:
短編映画監督であり写真家でもある彼女は、映画制作を続けている。
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